ドイツ語の前置詞を習う。格支配も確認!

前置詞をマスター

今回はドイツ語の前置詞を習っていこう。

ドイツ語の前置詞は、覚えるのが大変で使い分けも難しいので、苦手な人も多いと思う。しかし、実はわりと少ない努力で得点アップを狙えるありがたい存在だったりもするので抑えておこう。

では、見ていこう!

前置詞とは?

前置詞 Präposition プレポジツィオーン

前置詞は他の単語の前に配置して、時間や場所・方向など意味をサポートする品詞だ。

なお、日本語には前置詞はないけど後置詞と呼ばれる品詞があり、「向こうから」や「家の中で」の「から」「中で」がそれにあたるぞ。

また、前置詞によって格を取るかが決まっており、これを前置詞の格支配という。前置詞の格支配には次の3種類がある。

  1. 常に3格を取る前置詞
  2. 常に4格を取る前置詞
  3. 3格もしくは4格を取る前置詞

*前置詞の中には常に2格を取る前置詞もある、それらは中級以降で習おう。

格支配で前置詞を分類する

では、ドイツ語の前置詞を格支配ごとに見ていこう!

3格を取る前置詞

これらの前置詞は必ず3格を取る。

ab アプ~より
außer アオサー~を除いて
aus アオス~から
beiバイ~で
gegenüberゲーゲンウーバー向かい合わせに
mit ミット~と、~を持って
nach ナーハ~の後で、~に向かって
seit ザイト~以降
vonフォン~から
zu ツー~へ、~に

3格を取る前置詞の例文

3格を取る前置詞を使った例文を見てみよう。

Ein Vogel ist aus dem Fenster gekommen.
アイン・フォーゲル・イスト・アオス・デム・フェンスター・ゲコメン
鳥が窓から入ってきた。

aus dem Fensterは「どこから」という場所を示す役割を持っている。

Ich gehe nach der Arbeit zu dem Arzt.
イッヒ・ゲーヘ・ナーハ・デア・アーバイト・ツー・デム・アーツト
仕事の後で医者に行ってくるよ。

nach der Arbeitは「いつ」という時間を示す役割を持っている。

4格を取る前置詞

ここに挙げる前置詞が出てき場合、次に続く名詞は必ず4格を取る。

bis ビス~まで
durch ドゥルヒ~を通り抜けて
für フュア~のために
um ウム~で
gegen ゲーゲン~に対して
ohne オーネ~なしで
entlangエントラング~に沿って

4格を取る前置詞を使った例文

4格を取る前置詞を使った例文も確認しておこう。

Ich kann nicht ohne dich leben.
イッヒ・カン・ニヒト・オーネ・ディッヒ・レーベン
君なしでは生きていけない。

3格もしくは4格を取る前置詞

用法によって3格と4格を使い分ける前置詞は9つある。これらの前置詞はドイツ語でWechselpräposition(ヴェクセルプレポジツィオーン)と呼ばれる。

an アン~で、~へ
auf  アオフ~で、~へ
in イン~の中で、~の中へ
über ウーバー~の上で、~の上へ、~に関して
unter ウンター~の下で、~の下へ
vor フォア~の前で、~の前へ
hinter ヒンター~の後ろで、~の後ろへ
zwischenツヴィッシェン~の間で、~の間へ
nebenネーベン~の隣で、~の隣へ

これらの単語は、頭の中で状況をイメージして、動詞に移動やアクションが伴う場合は4格、伴わない場合は、3格と使い分ける。例文で見てみよう。

Er legt die Zeitung auf den Tisch.
エア・レークト・ディ・ツァイトゥング・アオフ・デン・ティッシュ
彼は新聞をテーブルの上に置いた。

これはaufの4格の例。新聞をテーブルの上に置くというアクションが伴うので4格を取る。

Die Zeitung liegt auf dem Tisch. 
ディ・ツァイトゥング・リークト・アオフ・デム・ティッシュ
新聞がテーブルのうえにある。

これらは3格の例。新聞はすでにテーブルの上にあって、置くというアクションは伴わないので3格を取る。

Er setzt sich neben mich.
エア・ゼッツト・ジッヒ・ネーベン・ミッヒ
彼は私の隣に座った。

4格のパターン。たった今、彼は私の隣に座ったという内容なので座るというアクションを伴う。

Er sitzt neben mir.
エア・ズィッツト・ネーベン・ミア
彼は私の隣に座っている。

3格のパターン。彼はすでに座っているのでアクションを伴わない。

前置詞を役割で分類する

前置詞はその役割によって3つに分類することができる。なかには2つの役割を持つ前置詞もあるぞ。

場所を示す前置詞

以下に挙げるのが場所を示す際に使われる前置詞だ。

an, auf, hinter, in, neben, vor, zu

時間を示す前置詞

以下に挙げるのが時間を示す際に使われる前置詞だ。

an, bis, gegen, in, nach, seit, um, von, vor

どのようにかを示す前置詞

以下に挙げるのが”どのように”かを示す際に使われる前置詞だ。

mit, ohne, für, gegen

まとめ
  1. ドイツ語の前置詞では、前置詞によって3格を取るか、4格を取るか、またそのどちらかを取るかが決まっている。
  2. どちらかの格を取る前置詞は、動詞があらわす動作にアクションが伴うか、伴わないかで見分ける。
  3. 前置詞は場所や時間を示す場合やどのようにかを説明する場合に使われる。使い方によって使われる前置詞は決まっている。