使い分けを確認!日にちや時間に使う前置詞。

時間に使う前置詞

今回は日付や時間などと共に使われるドイツ語の前置詞がテーマ!

日にちや時間を表す前置詞はうまく使い分けるのが難しい。表現したい内容からお決まりのパターンを覚えてしまう。

正しく前置詞を使いこなせば、君のドイツ語がさらにドイツ語らしく聞こえるはずだ。

では、見ていこう!

時間と共に使う前置詞の一覧

時間と共に使う前置詞には、以下の3パターンがある!

  • 4格を取る前置詞

    für, gegen, um, über
  • 3格を取る前置詞

    ab, an, bei, bis, in, nach, seit
    von … bis, vor, zwischen
  • 2格を取る前置詞

    außerhalb, innerhalb, während

なお、時間の表現に使う前置詞はドイツ語でTemporale Präpositionと呼ばれる。

時間と共に使う前置詞

「いつ」をあらわす前置詞はum・am(an dem)・im(in dem) + gegenの4種類。時間が正確な順にum ⇨ am ⇨ imを使い分ける。

um 「いつ (時間)」

umは正確な時間を示す時に使用する。

Ich bin heute um 8 Uhr zur Arbeit gekommen.
今日は8時に出社したよ。
Wann treffen wir uns morgen?
明日は何時に会う?

Um 13 Uhr 15.
午後1時15分だね。

am 「いつ (日にち・曜日)」

am(an dem)は日にち・曜日・朝昼晩などを示す時に使用する。

Am 5. Juli habe ich einen Termin beim Arzt.
7月5日に医者を予約しているんだ。
Am Dienstag treffe ich mich mit meinen Eltern.
今週の火曜日に両親と会うんだ。
Ich bin jeden Tag am Abend zu Hause.
私は毎日夕方に家に帰ってきます。

im 「いつ (年・月)」

im(in dem)は年や月を示す時に使用する。

Im Jahr 2020 werden in Japan die Olympischen Spiele stattfinden.
2020年に日本でオリンピックが開催される予定です。
1945 endete der 2. Weltkrieg.
1945年に第二次大戦が終わりました。

Ich komme im Dezember wieder nach Deutschland.
12月にまたドイツに戻ってきます。

gegen「いつごろ」

gegenは「~時頃」といったおおよその時間を指して使われる。

Gegen 18 Uhr treffen wir uns hier!
午後6時くらいに集まろう!

seit 「いつから」

seitは過去の特定のタイミングから始まって現在も続いてる、もしくは、終わる予定のない事柄に対して使用する。

Seit wann bist du in Japan?
いつから日本に住んでるの?

Seit 2012.
2012年からだよ。

ab 「いつから」

abはseitと同様に「いつから」という意味で使われるが、abはより日付や時期が明確な時に使われる。

Ab 1. April hat er Urlaub.
4月1日から彼は休暇に入ります。

bei 「~の際に」

beiは日にちや時間に対してでは無いが、イベントや出来事に対して使う。

Ich habe ihn bei einer Weihnachtsfeier kennen gelernt.
彼とはクリスマスパーティーで知り合いました。

vor 「~の前に」

vorは「~の前に」という意味の前置詞。

Vor dem Umzug hat sie in Berlin gewohnt.
引っ越しするまでは彼女はベルリンに住んでいました。
「vor」と「bevor」

意味は似ているがbevorは従属接続詞であってvorとは違う。vorを使う場合とbevorを使う場合では、文の構造が大きく違うので気を付けよう!

nach 「~の後に」

nachはvorとは対象的に「~の後で」という意味。

Viele Häuser waren nach der Katastrophe zerstört.
たくさんの家屋が災害により破壊されました。
「nach」と「nachdem」

vor・bevor同様にnachとnachdemも使い方が大きく異なる。nachdemは従属接続詞だ!

während 「~している間に」

währendは「~している間に」という意味で使う。
ここから説明するwährend・innerhalb・außerhalbは2格と結びつく前置詞だ。

2格について確認したい人はこちらの記事をどうぞ!
▶ 関連記事: 上級文法の基礎!ドイツ語の所有格を覚えよう。

Während der Veranstaltung habe ich meine E-Mails gelesen.
イベントの間にEメールを読みました。

なお、währendは「~であるのに対して」といった意味でも使われるので区別できるようにしよう。

innerhalb 「~の時間内に」

innerhalbは「~の中に」という意味の前置詞。時間を指す単語とともに使えば「~の時間内に」といった意味となる。

Bitte kommen Sie innerhalb der Öffnungszeiten.
営業時間内に来て下さい。

außerhalb 「~の時間外に」

außerhalbはinnerhalbとは対象的に「~の外に」という意味の前置詞。時間を指す単語とともに使えば「~の時間外に」といった意味となる。

Ich habe den Antrag außerhalb der Frist abgegeben.
私は申請書を期間外に提出しました。

über 「~にかけて」

überは未来の期間を予定の期間や日時を指して使われる。

Wir fahren über das Wochenende in die Berge.
私たちは週末にかけて山に行ってきます。

für 「~の間」

fürは予定の期間や日時を指して使われる。

Wie lange bleiben Sie in Berlin?
どのくらいの間ベルリンにいますか?

Ich bleibe nur für zwei Tage.
たった2日間です。

von…bis zu… 「~から~まで」

「von」と「bis zu」はセットで使い「~から~まで」といった特定の期間をあらわす。

Unsere Praxis bleibt in den Sommerferien vom 12.08. bis zum 05.09. geschlossen.
私達の診療所は8月12日から9月5日まで夏休みのために休業します。

zwischen…und…「~から~の間」

zwischenは「~の間に」という意味を持つ前置詞。位置関係や相互関係を説明するときにも使えるが、時間に対して使う場合は「und」とセットで使われる。

zwischen…und…で、「~から~の間」といった意味になる。

Zwischen Weihnachten und Neujahr machen viele Leute Urlaub.
冬休むから新年の間、たくさんの人が休暇を取ります。

まとめ | 日にちや時間を表す前置詞

さて、今回は日にちや時間を表す前置詞を勉強した。前置詞に対する感覚はネイティブで無いと理解するのは結構難しい。たくさん練習して慣れてしまおう!

▶ 関連記事: ドイツ語の前置詞を習う。格支配も確認!

▶ 関連記事: 日付・月・曜日などの表現。ドイツ語で誕生日を言おう!

ABOUTこの記事をかいた人

ベルリンに住むドイツ語研究が趣味のお兄さん。2009年よりベルリンに住むベルリナー、本当は名古屋出身。 通算で2年ほどドイツ語学校に通い、上級レベルにあたるドイツ語C1試験に合格済み。2年6か月の職業訓練(Ausbildung)を終えたのち、ドイツ企業で医療系ソフトウェアの開発に従事する。