ドイツ語の現在分詞と過去分詞。動詞を形容詞として使う!(partizip 1 & 2)

現在分詞と過去分詞

今回はドイツ語の現在分詞と過去分詞の使い方を習っていこう。
現在分詞と過去分詞は動詞を元にして作られるが、それぞれ名詞や形容詞として使える優れものだ。
使いこなせれば君の文のバリエーションがぐっと拡がるはずだ。

この現在分詞と過去分詞は上級文法の中ではもっとも重要なテーマで、僕もドイツ語学校ではみっちりと習った記憶があるぞ。

では、見ていこう!

現在分詞・過去分詞とは?

現在分詞 Partizip Präsens (partizip 1)
過去分詞 Partizip Perfekt (partizip 2)

現在分詞と過去分詞は数ある動詞のスタイルのうちのひとつ。
文中ではそれぞれ名詞や形容詞のように使うことができる。

現在分詞は現在進行中である動作に対して用い、過去分詞は終了した動作もしくは受動の動作に対して用いる。

現在分詞

まずは現在分詞から勉強していこう。

現在分詞の作り方

現在分詞は、動詞の不定詞の語尾にdを付けることによって作られる。

例を挙げると、
kochen → kochend
sehen → sehend
となる。

例外な変化をする動詞は以下の2つだけだ。
sein → seiend
tun → tuend

現在分詞の使い方

まずは現在分詞の計5つの使い方をまとめて紹介する。

  1. 付加語としての用法
  2. 述語としての用法
  3. 副詞としての用法
  4. 名詞としての用法

付加語としての用法

付加語とは簡単にいうと名詞に情報を付け加える単語だ。
このパターンでは現在分詞は(~している人・物)という意味で使われる。
この使い方では現在分詞は形容詞として扱うので、名詞の性や格により現在分詞の語尾が変化する。

Man soll keine Flasche aus dem fahrenden Auto werfen.
走っている車からビンを投げるべきではない。
Mich stört der bellende Hund meines Nachbarns.
吠えている近所の犬がうっとうしい。

再帰動詞を使った現在名詞

再帰動詞(sichとセットで使われる動詞)も現在名詞として使うことができるぞ。
この場合は再帰代名詞は現在名詞の直前に置かれる。

Das sich ausbreitende Feuer hat schon viel zerstört.
燃え広がる炎はすでにたくさんのものを破壊した。
Durch den sich schnell verbreitenden Virus wurden viele Leute krank.
素早く拡まったウイルスによりたくさんの人が病気になった。

述語としての用法

この用法では現在分詞が文の述語として使われる。
ただし、このパターンではすでに形容詞として定着している現在分詞が使われることがほとんどなので、特に現在分詞として意識して使う必要はない。

Das Essen in dieser Pizzeria war hervorragend.
このピザ屋の料理は卓越していた。
Dauernd hat er von seiner Vergangenheit erzählt.
絶え間なく彼は彼の過去について話した。

副詞としての用法

現在分詞が「どうのように?」にあたる内容を説明するパターン。

Der Kunde verlässt fluchend das Büro.
客は悪態を付きながら事務所を立ち去った。
Die Arbeit von dem neuen Praktikanten ist überraschend gut.
新しいインターン生の仕事ぶりは驚くほど良い。

名詞としての用法

これは現在分詞を「~している人」という意味で用いるパターン。

Die Tanzenden haben eine besondere Choreografie einstudiert.
ダンサーたちは特別な振り付けの稽古を受けたことがある。
Die Polizei verteidigt sich gegen die Angreifenden.
警察は襲撃者から身を守った。

過去分詞

次に過去分詞について勉強していこう。
過去分詞については、受動態や現在完了形の文で使っているので、現在分詞よりも馴染みのあるフォームだと思う。

過去分詞の作り方

過去分詞の基本的な作り方は

ge + 動詞の語幹 + t

例をあげると、
lernen → gelernt
tanzen → getanzt

ただし、過去分詞の作り方にはいくつかのパターンがあり、基本通りの作り方をする動詞は少ない。

過去分詞の使い方

現在分詞とほぼ同じだが過去分詞は以下の使い方ができる。

  1. 付加語としての用法
  2. 述語としての用法
  3. 副詞としての用法
  4. 名詞としての用法
  5. 現在完了形・過去完了形・未来完了形の文において
  6. 受動態の文において

⑤と⑥については今までに習っているので、今回は特別に説明はしない。

現在完了形に知りたい人はこちらの記事をどうぞ!

受動態に知りたい人はこちらの記事をどうぞ!

付加語としての用法

このパターンでは過去分詞は「~していた人・物」、もしくは受け身のニュアンスで「~された人・物」という意味で使われる。

Von diesem Turm aus sehen wir den verlassenen Ort.
この塔からは廃墟となった街が見える。
Der eingeschlafene Schüler ist jetzt aufgewacht.
寝ていた生徒は今起きた。

述語としての用法

過去分詞を文の述語として使うパターンだ。

Dieses Bild ist als wichtigstes Werk des Künstlers bekannt.
この絵は画家の重要な作品として知られている。
Ich bin gerührt, dass du dich noch erinnerst.
私はあなたが覚えていたこtに感激した。

副詞としての用法

過去分詞が「どうのように?」にあたる内容を説明するパターン。

Er kam völlig durchgeschwitzt nach dem Sport nach Hause.
彼はスポーツの後に汗まみれで家に帰ってきた。
Gut gelaunt ging er zur Arbeit.
いいムードで彼は会社に出かけた。

分詞構文

過去分詞は分詞構文 Partizipialkonstruktionというスタイルの文でも使われる。分詞構文は過去分詞を使って文の副文を作る。

分詞構文で使われる単語

分詞構文で使われる単語には以下のようなものがある。

wie gesagt
ehrlich gesagt
anders ausgedrückt
so betrachtet
abweichend interpretiert

分詞構文の例

分詞構文を使った文の例を見てみよう。
分詞構文の文では、今までに習ってきた副文よりも単語が省略されているのがわかるだろう。

Wie erwartet, hat sie ihre Hausaufgabe nicht gemacht.
予想したとおり彼女は宿題をやらなかった。
Aus dieser Perspektive gesehen, ergibt das keinen Sinn.
この観点から見ると、それはまったく意味を持たない。

名詞としての用法

これは過去分詞を「~された人」という意味で用いるパターン。

Die Betrogenen haben gemeinsam die Firma verklagt.
詐欺の被害者は一緒になってその企業を訴えた。
Bei dem Unfall gab es viele Schwerverletzte.
その事故ではたくさんの重傷者が出た。
まとめ
  1. ドイツ語の動詞には、現在分詞(Partizip Präsens)と過去分詞(Partizip Perfekt)のスタイルがある。
  2. 現在分詞は現在進行中である動作に対して用い、過去分詞は終了した動作もしくは受動の動作に対して用いる。
  3. 過去分詞を使って分詞構文と呼ばれる文体をつくることもできる。