ドイツ語の人称代名詞。格変化とその覚え方。

ドイツ語の人称代名詞

今回は文章の中で重要な役割を果たす人称代名詞について習っていこう!

人称代名詞は 「私は」や「彼は」のように、固有名詞の代わりに特定の人をあらわす言葉。

人称代名詞は比較的よく使うのですぐに身に付くと思う。

では、見ていこう!

人称代名詞とは

人称代名詞  Personalpronomen

人称代名詞は会話や文章の中で、固有名詞の代わりに人や物を指し示す品詞。
日本語でいうところの「私は」とか「彼は」にあたる表現だ。

ドイツ語の人称代名詞には、「格」によってそれぞれ4種類の形が存在する。格は日本語の「はにをへ」にあたるようなものだと考えておこう。

基本的な人称代名詞

まずはひとりの人物をあらわす人称代名詞から見ていこう。

私はichイッヒ
君はduドゥー
彼はerエア
彼女はsieィー
それはesエス

ichは1人称、duは2人称、er・sie・esはまとめて3人称と呼ばれる。
ここで紹介したのは主格(1格)と呼ばれるスタイルだ。

人称代名詞を使った例文

例文を使って、どのように人称代名詞が文の中で使われるかを確認しよう。

Ich habe Hunger.
お腹が空いた。 
Er ist mein bester Freund.
彼は一番の友達だよ。 

例文では、人称代名詞は文の最初に置かれているけど3番目の位置に持ってくることも可能だ。ドイツ語の重要なルールは動詞は基本的に2番目の位置に置かれるということだ。

人称代名詞は物にも使える

人称代名詞は物に対しても使うことができる。
例文で確認してみよう。

Ich habe einen Stift. Er ist fast leer. 
僕はペンを持っている。ペンはほとんど空だ。 

2つ目の文のerStift(ペン)を指している。
ドイツ語の名詞には性別があることは覚えてるかな?
Stiftは男性名詞なので、彼を意味するerを使っている。

他の例文も見てみよう!

Das Buch ist ein Wörterbuch. Es ist sehr schwer. 
この本は辞書です。 その本はすごく重いです。  

2つ目の文のesはWörterbuch(辞書)の事を指している。
Wörterbuchは中性名詞なので、それを意味するesを使っている。

人称代名詞の格変化

ここからは格について習っていこう。
先程も書いたとおりドイツ語には4つの格がある

どの格を使用するかは、文中での使われ方や役割によって決まる
また、動詞によってはどの格を使用するか決まっている場合もある。

今回の記事では、表を載せるだけに留めておくので必要な時は見てほしい。

1格2格3格4格
ichmeinermirmich
dudeinerdirdich
erseinerihmihn
彼女sieihrerihmsie
それesseinerihmes

複数形の人称代名詞

次に「私たちは」「君たちは」などの複数形の人称代名詞を習っていこう。

私たちはwirヴィア
君たちはihrイーア
彼らはsieズィー

「彼らは」は「彼女は」と同じsieだ。
どちらの意味で使われているかは、文脈から判断するようにしよう。

複数形の人称代名詞では、3人称は1種類のみだ。
彼・彼女・そのの区別はしない。

複数形を使った例文

複数形の人称代名詞を使った例文を見てみよう。

Wir sind Menschen.
私たちは人間だ。 
Sie reisen gemeinsam nach Japan.
彼らは一緒に日本へ旅行する。

複数形の格変化

複数形の人称代名詞にももちろん4つの格がある。
こちらも表だけ載せておくぞ。

1格2格3格4格
私達wirunserunsuns
君達ihreuereucheuch
彼らsieihrerihnensie

ドイツ語の敬語「siezen」

ドイツ語には、日本語の敬語にあたるような表現「siezen ズィーツェン」がある。特に丁寧ではない普通の会話は「duzen」と呼ばれる。

siezenの使い方

ドイツ語のsiezenは「君に」あたる単語をduからSieに変えることによって表現する。
siezenでは「sie」の先頭が常に大文字で「Sie」となる。

siezenを使った例文

Siezenを使った例文を紹介しておくぞ。
Siezenを使う場合は相手の人数に関わらずSieを使う
また動詞のseinはsindのかたちで使う

Sie sind hier herzlich willkommen. 
あなたと知り合えてうれしいです。
Können Sie mir bitte Ihren Namen sagen?
あなたの名前を言ってもらえますか?

duzenとsiezenの使い分け

日本語の敬語は目上の人に対して使うのが基本だけど、ドイツ語のsiezen相手との親しさにより使い分ける

つまり、よく話すような間柄であれば、相手が自分の会社の社長でもduzenを使う。

日常生活における使い分けは、次のように考えておくといいだろう。

  • お店や役所での会話。電話での問い合わせ。
    siezen
  • それ以外のすべて。
    duzen

語学学校の授業や仕事の面接では、相手のほうからduzenでいきましょう。
と言ってもらえることが多い。

もしどちらを使うべきかわからなくて心配な時は、自分から「Darf ich Sie duzen?」(Duzenでお話してもいいですか?)と聞いてみよう。

関連記事: duとSieの使い分けについてもっと知りたい人はこちらの記事をどうぞ!

まとめ
  1. 人称代名詞は固有名詞などの代わりに、特定の人や物をあらわす言葉。
  2. 物に対して人称代名詞を使う場合は、名詞の性別によって使う代名詞が変わる。
  3. ドイツ語には、日本語の敬語にあたるような表現siezenと通常の表現であるduzenがある。siezenはあなたにあたる人称代名詞を変えることによって表現する。

ABOUTこの記事をかいた人

ベルリンに住むドイツ語研究が趣味のお兄さん。2009年よりベルリンに住むベルリナー、本当は名古屋出身。 通算で2年ほどドイツ語学校に通い、上級レベルにあたるドイツ語C1試験に合格済み。2年6か月の職業訓練(Ausbildung)を終えたのち、ドイツ企業で医療系ソフトウェアの開発に従事する。