この記事では、コンパクトで初心者にも優しいドイツ語辞書「アポロン独和辞典」を徹底的にレビューするぞ!
「アポロン独和辞典」は中級・上級まで長く使うこともできるが、初心者が最初の一冊と選ぶのも大いにありなオススメのドイツ語辞書だ。著者も10年以上この辞書を愛用しており、いつも机の上に置いて、調べたい単語はすぐに調べれるようにしている。
なお、「アクセス独和辞典」「クラウン独和辞典」「アポロン独和辞典」の3つの定番独和辞典を比較した記事もある。自分にとってベストな一冊を選ぼう!
目次
アポロン独和辞典の概要
アポロン独和辞典は1972年に出版された「新修ドイツ語辞典」を元とする歴史あるドイツ語辞書。現在の最新刊は第3版で、2006年に発表されたドイツ語の新正書法に対応している。
版を重ねるごとに内容のアップデートが行われ、時代の移り変わりを反映した語彙やコラムなどは正に最新の内容であると言える。
この辞書を出版している同学社はドイツ語を初めとした語学関連の書籍・教科書などを専門とする出版社だ。「信頼」という点においては他の辞書よりも一歩、抜きでてるかもしれない。
【アポロン独和辞典】公式ページ
アポロン独和辞典の良い点
では、僕が10年以上に渡って「アポロン独和辞典」を使用して、実感した良い点について語っていきたい。
充実した初心者への配慮
この辞書を手にしてまず最初に感じる印象は「初心者にも優しい辞書である」ということ!オシャレな外箱のデザインからも分かるように、単語の説明やレイアウトなど「とにかくとっつき易い」というイメージが強い。
文字のサイズは小さ過ぎず、ページのレイアウトも書体や太字などのアクセントがあり非常に読みやすく考えて組まれている。収録語は三つの重要度に分類され、見出し語の重要度は文字の色や大きさで直感的に判断できる。初心者はまず重要度の高い単語に絞って覚えていくというのオススメだ。
厳選された見出し語や例文
次に挙げるこの辞書のいい点は過不足を感じさせない厳選された内容にある。
「アポロン独和辞典」は改訂の度にドイツ語学習者の意見を内容に反映させており、見出し語に余分と感じるものは少ない。また、逆に不足していると感じることも無い。
「アポロン独和辞典」は同価格帯の辞書である「アクセス独和辞典」や「クラウン独和辞典」と比較すると若干だが収録語数は少ない。しかし、僕が10年以上、上級レベルまで使い続けてきて、収録語彙の不足などを感じたことはほとんど無い。
また、単語の例文や熟語表現においても、よく使われる表現が上手にセレクトされており、掲載されている表現はどれも覚えておいて損は無いと言える。
ドイツに関する情報が豊富!
ドイツ語を学習する人の多くは「ドイツ語」に興味があると共に、ドイツやオーストリアといったドイツ語圏の国にも興味があることだろう。
また、読者の中には近々ドイツに住む予定の人たちも少なくないだろう。「アポロン独和辞典」はそういった読者の興味や好奇心にも答えてくれる辞書だ。
本書内では「ドイツ・ミニ情報」と題されたコラムが適切な場所に掲載されており、ドイツの基礎情報や知っておきたい文化の違いなども説明してくれる。こういった配慮がドイツ語学習へのモチベーションをより一層高めてくれるはずだ。
また、巻末付録にはドイツまたヨーロッパの「歴史」や「地理」といった内容も含まれており、少し時間が空いた時に辞書に目を通すといった使い方もできる!
持ち運びしやすいサイズ
最後に挙げる「アポロン独和辞典」の良いポイントは持ち運びがしやすいという点。
この辞書は赤を基調としたオシャレな外箱に収納されており、サイズも比較的小さめに作られているので、普段カバンに入れて持ち運んでも苦にならない!
サイズは測ってみたところ約700グラムでそれほど重くは感じない。著者もドイツ語学校に行く際は毎回この辞書を持って行っていたが、邪魔に感じたことは無かった。
この「アポロン独和辞典」は初心者に優しく、なおかつ使いこめば使い込むほど良さが分かるツボを押さえた独和辞典と言える!
アポロン独和辞典の悪い点
良い点を挙げるだけではフェアで無いので、この辞書の悪いと感じ点も紹介したい。
見出し語が若干少ない
強いてこの辞書の悪い点を挙げるなら、「アクセス独和辞典」「クラウン独和辞典」と比較して若干見出し語が少ない点が挙げられる。
ただし、これはこの辞書の長所である「初心者に優しい」という点の裏返しであるので、これを長所と捉えるか短所と捉えるかは、この辞書を手に取った人の好みによるだろう。
もちろん使用頻度の高い単語は漏らさず収録されているので、中級レベルまでであれば不足を感じること無く使うことができるだろう。
まとめ アポロン独和辞典を徹底レビュー
今回は特に初心者にオススメできるドイツ語辞書「アポロン独和辞典」をレビューしてきた!親しみやすさと厳選されたコンテンツで十分に選ぶ価値のある辞書であることが分かってもらえたと思う!
辞書は語学学習という険しい道のりを共に歩んでいくパートナーだ。できれば実際に書店で手にとってみて、納得のいくベストな一冊をぜひ見つけ出してほしい!
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