この記事では、「アクセス独和辞典」「クラウン独和辞典」「アポロン独和辞典」という人気のドイツ語辞書3冊をレビュー、徹底的に比較をしてみた。
最初に断っておくとここで紹介している「アクセス」「クラウン」「アポロン」の3つの辞書はどれも定番中の定番なうえ、収録語数や値段の面では大きな違いはない。どの辞書を選んだとしても大きく後悔することはないはずだ。
しかし、それぞれの辞書には長所や特徴があり、君の学習タイプによって向き・不向きは確実に存在する。じっくりと比較・検討して自分にピッタリの1冊を選ぼう!
では、見ていこう!
目次
オススメの独和辞典3選
では、アクセス・クラウン・アポロンのそれぞれの概要を見ていこう!
アクセス独和辞典
日本でもっとも売れているドイツ語辞書のベストセラー「アクセス独和辞典」。73500語収録という一歩上を行くボリュームが売りだ。
個人的な一押しポイントは日本のドイツ語学習をリードする「在間進先生」によって監修されている点。この先生はドイツ語の参考書の執筆も多数行っており、ドイツ語学習者がつまづくポイントや必要とする情報をよく理解している。
こういったアイデアが反映される事によって、アクセス独和辞典は一歩進んだ使いやすさを実現しているのだろう。
また、中級から上級にかけてキモとなってくる単語の定形表現も漏らさず収録しているので、「ある程度のレベルまで来たら辞書を買い換える」ということも必要ない。
クラウン独和辞典
続いてはドイツ語辞書の最高峰と称される「クラウン独和辞典」。
この辞書の特徴は美しく、考え抜かれたページレイアウト。文字のフォントや大きさのバランスが非常によく、ぱっと見の視認性はずば抜けていい。また、高級感のある装丁も個人的に非常に気に入っている。
訳の的確さや用例のチョイスといった点でもずば抜けて優れており、これが最高峰のドイツ語辞典と呼ばれる所以だろう。なお、この辞書は見出しとともに発音記号も表記されている。
この辞書には付属品としてCDが付いてくる。アルファベットから日常会話といった初心者にはうれしい内容となっている!
アポロン独和辞典
最後に紹介するのは、もっとも初学者に優しいドイツ語辞書「アポロン独和辞典」。
この辞書は若干大きめの文字や余裕のあるレイアウトが特徴。また、単語の解説や用例もシンプルにまとめられている印象が強い。また、装丁がオシャレでわずかながら小さめ・軽めに作られているので、持ち運びにも向いている。
そして、個人的にこの辞書で気に入ってる点は、「ドイツ・ミニ情報」と題されたコラム。これは見出し語に関連するドイツの情報がわかりやすくまとめられており、ドイツ生活をサポートしてくれる。
「アポロン独和辞典」は、「アクセス独和辞典」「クラウン独和辞典」と比較すると若干だが見出し語数は少ない。しかし、上級レベルまでこの辞書を使用しても不思議と語彙の不足を感じたことは無い。おそらく収録する単語が充分に考慮されており、必要な単語を漏れなく収録しているだめだろう。
3冊の独和辞典を比較する
先の章で紹介した3冊の独和辞典を比較していこう。
基本情報から比較する
辞書を選ぶうえでポイントとなる点はいくつかあるが、まずはそれぞれの辞書のスペックを確認しよう。
アクセス独和辞典 | クラウン独和辞典 | アポロン独和辞典 | |
見出し語数 | 73500語 | 64000語 | 50000語 |
ページ数 | 2160ページ | 1936ページ | 1836ページ |
価格 (税込) | ¥4510 | ¥4620 | ¥4620 |
寸法 | 18.8 × 12.2 | 18.2 × 11.9 | 18.5 × 11.8 |
重量 | 1030g | 750g | 770g |
「アクセス独和辞典」は見出し語数が他の2冊よりも多い分だけ重量が重い。ドイツ語辞書はじっくりと読んでほしいと著者は考えているので、重量はドイツ語辞書を選ぶ際の重要な指標だ。
ページのレイアウトを比較する
辞書を選ぶうえで、ページのレイアウトが自分の好みに合うかは重要なポイントだ。ここでは3冊のページレイアウトを比較してみよう。
アクセス独和辞典
クラウン独和辞典
アポロン独和辞典
まとめ | 定番の独和辞典を徹底比較
この記事ではオススメの独和辞典について書いてきた。
最後に「結局どれを選べばいいの?」と思った人のために、実際に数週間に渡って使ってみた結果、僕が一番気に入っているのは「クラウン独和辞典」だ。
しかし、一番重要なのはフィーリング!自分の一番気に入ったものを選ようにしよう。