ドイツ語の過去形を習う!おもな不規則動詞も紹介。

ドイツ語の過去形

今回は、ドイツ語の過去形について勉強しよう。

ドイツ語で過去のことを話す時は、現在完了形がよく使われ過去形はあまり使われない。しかし、過去形は小説やニュースを読むならば欠かせられない時制だ。

では、見ていこう!

過去形とは

ドイツ語には、過去のことについて述べる時制が3つある。
それが過去形、現在完了形、過去完了形だ。
単に「完了形」といった場合は、現在完了形のことを指す。

  1. 過去形 Präteritum
  2. 現在完了形 Perfekt
  3. 過去完了形 Plusquamperfekt

では、過去形の文の作り方を見ていこう!

過去形の文の作り方

過去形の文の作り方はすごくシンプルで動詞を過去形のスタイルに変えるだけだ。

現在形
Ich sehe eine Katze.  私は猫を見ている

過去形
Ich sah eine Katze.
 私は猫を見た

Du sahst eine Katze. 君は猫を見た

Wir sahen eine Katze.  私たちは猫を見た。

過去形も現在形と同様に主語によって活用する。
活用のパターンは基本的に「エストテンテン」だが、過去形の第一人称ではeが抜けることが多い。

動詞の変化には規則的なものと不規則のものがある。
代表的な例を見ていこう。

規則的に変化するパターン

規則的に変化するパターンでは、動詞の語幹 + te + 語尾となる。
「する」という意味の便利な動詞machenを例にしてみる。

Ich mache Hausaufgaben. 私は宿題をする。

Ich machte Hausaufgaben. 私は宿題をした。

不規則で変化するパターン

よく使われる動詞の多くは不規則な変化をする。

不規則な過去形を作る動詞の数は、ざっと調べてみたところ少なくとも150はある。そして、初級で習う単語の多くが不規則な変化だ。

主な不規則動詞

初級・中級で習う単語の中から、不規則に変化する動詞7つをピックアップしたぞ。

不定形・過去形・過去分詞と3つのスタイルを合わせて覚えるのが効率的な覚え方だ!

不定形過去形過去分詞
essengegessen
fahrenfuhrgefahren
gehenginggegangen
liegenlaggelegen
schneidenschnittgeschnitten
treffentrafgetroffen
ziehenzoggezogen

不規則な変化をする動詞では母音が変化することもよくある。

まとめ
  1. 過去形と現在完了形は、意味の違いではなく口語か筆記かで使い分けられる。
  2. 過去形の作り方は、動詞の語幹 + te + 語尾が基本フォームだが、重要な動詞のほとんどは不規則な変化をする。
  3. 過去形のフォームについては、重要なもののみに絞って覚えていけば、最初のうちは問題ない。

ABOUTこの記事をかいた人

ベルリンに住むドイツ語研究が趣味のお兄さん。2009年よりベルリンに住むベルリナー、本当は名古屋出身。 通算で2年ほどドイツ語学校に通い、上級レベルにあたるドイツ語C1試験に合格済み。2年6か月の職業訓練(Ausbildung)を終えたのち、ドイツ企業で医療系ソフトウェアの開発に従事する。