本格的な文を作ろう!接続詞を使った表現。

ドイツ語の接続詞

中級編からはコンマで区切られた長い文の作り方を習っていくぞ。
これでドイツ語らしい文が作れるようになっていくぞ!

コンマをつかう文には、接続詞・関係文・間接疑問文などがある。今回は接続語を使ったパターンを習っていこう。

接続詞とは

接続詞 Konjunktion
接続詞は区切られた文の間に使う品詞。
日本語でいうと、「だから」「なぜなら」「そして」などがそれにあたる。

主文と副文

コンマで区切られた文は主文と副文に分類される。

主文 Hauptsatz
文の中でメインの意味を持つ部分。

副文 Nebensatz
主文を補佐する部分を副文と呼ぶ。

並列接続詞

並列接続詞は並列という言葉のとおり、文の前半と後半が対等な関係になる。この場合はとちらも主文となる。

よく使う並列接続詞

aberけれども
dennというのは
oderそれとも
und および
dochしかし

並列接続詞を使った例文

Sie hat viel gelernt, aber die Prüfung nicht bestanden.
彼女はたくさん勉強したが、試験に受からなかった。

Taro fliegt nicht nach Deutschland, denn er hat Angst vor dem Flug.
太郎は飛行機が怖いので、ドイツには行かない。

従属接続詞

従属接続詞では、従属という言葉のとおり、接続詞が含まれる部分が主文の意味を補足することになる。

よく使う従属接続詞

als~した時に
bis ~するまで
seit ~して以来
weil なぜなら
wenn もし~ならば、~するとき
dass ~ということ
obwohl~にもかかわらず
während~している間に
nachdem~した後で

上の表で挙げた接続詞の多くは、接続詞としてだけではなく前置詞としても使われる。 接続詞として使われる場合は、文の先頭やコンマのすぐ後で使われる。

従属接続詞を使った例文

従属接続詞を使う場合は、主文が先に来るパターンと副文が先に来るパターンがある。両方を較べてみよう。

主文が先に来るパターン

Ich esse heute kein Abendessen, weil ich keine Zeit habe.
今日は時間がないので、晩ごはんは食べない。

Er ist gerne zur Schule gegangen, als er ein Kind war.
彼は子供のころは学校に行くのが好きだった。

後半部分の動詞の位置に注目してほしい。
従属接続詞を使った場合は、動詞が文の最後に置かれている。

また、この2つの例では、もし副文が無くなったとしても主文だけで正しい文として成り立つ。

副文が先に来るパターン

逆に副文が先に来るパターンを見てみよう。

Wenn man viel Geld haben möchte, muss man viel arbeiten.
たくさんのお金を手にしたいならば、たくさん働かなくてはいけない。

Während ich im Urlaub war, hat mein Chef mich oft angerufen.
休暇の間に、上司はたびたび電話してきた。

wennとwannを使いわけよう

wennは英語のwhenに似ているが同じではない。
ドイツ語では使い方によってwennとwannを使い分ける。

例えば、以下の文でwhenは「いつ」という特定の時間を意味し、ドイツ語ではwannを使う。

英語 : When will you come back home? 
独語 : Wann kommst du nach Hause zurück?

一方、以下の文ではwhenは 「 ~のとき、~な場合 」 といった条件を意味し、ドイツ語ではwennを使う。

英語 : When you need my help, just tell me.
独語 : Wenn du mein Hilfe brauchst, sag mir einfach Beschied.

これはよくある間違いなので気を付けよう。

副詞的接続詞

副詞的接続詞は従属接続詞と役割は似ているが、従属接続詞とは単語の順番が変わってくるので注意が必要だ。

代表的な副詞的接続詞

dann それから
deshalb それゆえに
deswegenそれゆえに
trotzdem にもかかわらず
außerdemその上
allerdingsただし

deswegendeshalbは同じ意味の単語だ。どちらもよく使われる。

副詞的接続詞を使った例文

副詞的接続詞は1文字としてカウントされるので、単語の順番は以下のようになる。

In diesem Supermarkt gibt es viel Auswahl, deshalb kaufe ich immer da.

このスーパーは品揃えが豊富だ、だから僕はいつもここで買う。

Er kann Englisch sprechen, außerdem spricht er auch Deutsch.
彼は英語が話せるうえに、ドイツ語も話せる。

まとめ
  1. 並列接続詞では、文の前半と後半がどちらも主文となる。
  2. 従属接続詞では、接続詞が含まれる文節が主文を補佐するかたちになる。
    この場合、主文・副文どちらから先に始めてもよい。
  3. 副詞的接続詞は、従属接続詞と似ているが単語の順番が変わるので注意が必要だ。

ABOUTこの記事をかいた人

ベルリンに住むドイツ語研究が趣味のお兄さん。2009年よりベルリンに住むベルリナー、本当は名古屋出身。 通算で2年ほどドイツ語学校に通い、上級レベルにあたるドイツ語C1試験に合格済み。2年6か月の職業訓練(Ausbildung)を終えたのち、ドイツ企業で医療系ソフトウェアの開発に従事する。