文を修飾する便利な表現。関係文と間接疑問文を習う!

ドイツ語の関係文

今回は関係代名詞と疑問詞を使った文の作り方を習っていこう。

関係代名詞や疑問詞は、最初のうちはややこしく感じるが、慣れれば文の一部を補足したいときにさくっと使える便利な表現だ。

使いこなせるようになれば、ドイツ語の長所もきっと見えてくるはず!

関係文

先によく使われる関係文から見ていこう。

関係代名詞と関係文

関係代名詞 Relativpronomen
ドイツ語ではおなじみの定冠詞der, die, dasが関係代名詞となる。
関係代名詞として使う場合、活用のパターンが変わるので気を付けよう。

関係文 Relativsatz
関係代名詞を含む文節は関係文と呼ばれる。

関係代名詞の活用表

次の表が関係代名詞の活用パターンだ。

1格2格3格4格
男性名詞derdessendemden
女性名詞diederenderdie
中性名詞dasdessendemdas
複数形diederendenendie

2格を除いて通常の定冠詞とほぼ同じ活用をする。
ドイツ語の文章をたくさん読めば、この変化が自然だと感じる感覚が身に付くはず!

例文を見てみよう

関係代名詞を使った例文を見ていこう。

関係文で終わるパターン

Die Polizei sucht den Mann, der die Bank überfallen hat.
警察はこの銀行を襲撃した男を探しています。

関係代名詞を使った文では、この文のように定冠詞が連続することもある。

Ich möchte ein Auto haben, das sehr schnell fahren kann.
僕はすごく速く走れる車が欲しいよ。

関係文が文に入り込むパターン

Die Frau, die wir gerade begrüsst haben, ist eine Lehrerin.
先ほど挨拶をした女の人は先生です。

Die Geschichte, die ich erzählt habe, ist wirklich passiert.
僕が話したことは本当に起こった話だ。

前置詞と共に使うパターン

Das ist Herr Tanaka, von dem ich dir gestern erzählt habe.
この人が昨日君に話した田中さんです。

Die Stadt, in der ich gewohnt habe, war sehr langweilig.
僕が住んでた街はすごくつまらなかった。

間接疑問文

次に間接疑問文を見ていこう。

疑問詞と間接疑問文

疑問詞 Fragewort
疑問詞は動詞と共に使われるwelche, wo, wannなどを指す。

間接疑問文
疑問詞を接続語として使う文を間接疑問文と呼ぶ。

間接疑問文で使う疑問詞

関節疑問文でよく使われる疑問詞を見ていこう。
普段は動詞とセットで使われているものがほとんどだ。

welche どの
was何が
wo どこ
wann いつ
wer誰が
wieどのように

例文で見ていこう

通常のパターン

Wir gehen in einen Park, wo wir unsere Kinder mitnehmen können.
私たちは子供を一緒に連れていける公園に行く。

Ich habe einen großen Kuchen gebacken, welchen meine Kollegen schnell gegessen haben.
私が作った大きなケーキは同僚たちがすぐに食べてしまった。

前置詞と一緒に使うパターン

Ich habe nicht gewusst, wofür sie ihr Geld ausgegeben hat.
彼女が何にお金を使ったのか私は知らなかった。

Er schenkt ihr eine schöne Tasche zum Geburtstag, worüber sie sich sehr freut.
彼が彼女の誕生日に送ったカバンは彼女にすごく喜ばれた。

まとめ
  1. ドイツ語では、関係代名詞を使ってひとつの単語を詳しく説明することができる。
  2. 関係代名詞は定冠詞とよく似ているが、2格においては違った活用をする。
  3. 疑問詞によって接続された文を間接疑問文と呼ぶ。

ABOUTこの記事をかいた人

ベルリンに住むドイツ語研究が趣味のお兄さん。2009年よりベルリンに住むベルリナー、本当は名古屋出身。 通算で2年ほどドイツ語学校に通い、上級レベルにあたるドイツ語C1試験に合格済み。2年6か月の職業訓練(Ausbildung)を終えたのち、ドイツ企業で医療系ソフトウェアの開発に従事する。