歴史と共に振り返る!ドイツ語の中の外来語。

ドイツ語の中の外来語

ドイツ語の語彙には約60000語の外来語が含まれている。
外来語といっても、数100年前にドイツ語として取り込まれた語彙もあるので、ドイツ人も外来語とは意識してないことも多い。

今回は外来語の発音にフォーカスをあてながら、その単語が流入した時期や背景も含めて勉強していこう。

外来語とは?

外来語 Fremdwort

外来語とは、ある言語の語彙の中で起源が他の言語に求められるもの。
日本語でいうなら、”コンピューター”や”スケジュール”などがそれにあたる。

ドイツ語の外来語には主に、ギリシャ語・ラテン語・フランス語・英語起源の単語があり、それぞれドイツ語に導入された時代・背景が異なる。

ギリシャ語起源の単語

古代ギリシャはヨーロッパの文明の祖という位置づけ。
ヨーロッパの言語は多くのギリシャ語由来の語彙を持っている。
ドイツ語にも多くのギリシャ語由来の単語があり、少しつづりを変えれば英語の単語となるものが多い。

つづりの特徴

ギリシャ語起源の単語はつづりに特徴がある。
つづりごとに例を見ていこう。

psで始まる単語

Pseudoプソイド擬似
Psychiatrieツィーヒァートゥリー精神科
Psychologieツィーヒョロギー心理学

tikで終わる単語

Optikオプティック光学
Kritikクリティック批評
Mathematikマテマティック数学

thekで終わる単語

Bibliothekビブリオテーク図書館
Diskothekディスコテークディスコ

phieで終わる単語

Philosophieフィロソフィー理念
Geographieギオグラフィー地理

musで終わる単語

Organismusオーガニスムス有機体
Rhythmusリスムスリズム

ラテン語由来の単語

ラテン語はローマ帝国の公用語だった言語だ。

ラテン語は文法が非常に難しいことで有名で、たとえば、ドイツ語の4つの格がラテン語では6つもある。

ラテン語ドイツ語ドイツ語読み意味
senatorSenatorセナトーア  議員
absolutusabsolutアブソリュート絶対
experimentumExperimentエクスペリメント実験
corpusKörperコルパー

フランス語起源の単語

ヨーロッパ全土を巻き込んだ三十年戦争ののち、事実上の勝戦国となったフランスとなる。
フランス語からドイツ語へ大量の語彙が流入する。
エレガントな響きを持った単語が多いのはさすがフランス語といったところ。

Engagementオンガジュモ 参加
Etageエタージュ 
Komplimentコンプリメント お世辞
Extravagantエクストラヴァガント贅沢な
mysteriösミステリウースミステリウスな
Portemonnaieポートモニー財布

英語起源の単語

英語起源の単語はいくつかの時期に分かれてドイツ語に導入された。
すべての単語が英語に準じた発音をする。

19世紀・20世紀

19世紀・20世紀にはアメリカ・イギリスの存在が大きくなるとともに、英語の語彙がドイツに流入する。

第二次世界大戦後

Jobジョブ仕事
Managementマネージメント管理
Startスタートスタート
Toastトーストトースト

近年

近年ではIT関係・経済にまつわる英語由来の単語がドイツ語として定着している。

Computer コンピューターコンピューター
downloadenダウンローデンダウンロードする
Marketing マーケティングマーケティング
Teamティームチーム

ロシア語起源の単語

第二次世界大戦後は、西ドイツでは英語の単語が、ソビエト連邦に占領された東ドイツではロシア語の単語が流入する。

Kombinatコンビナートコンビナート
Kommissarコミッサーコミッサー

日本語起源の単語

また、食べ物やスポーツなどのカテゴリーでは日本語からドイツ語に導入された単語もある。
日本語起源の単語は、元の発音を重要視されずに使われていることは日本人として残念だ。

Tofuトオフ豆腐
Sushiズシ寿司
Judoユードー柔道

また、外来語の由来について調べることはドイツの歴史・文化を知ることに繋がる。
ぜひ掘り下げて調べることをおススメするぞ!