やっと分かった!ドイツ語のesとdasの違い。

ドイツ語のesとdas

みんなはドイツ語の文を考えるときに、「あれっ?この場合esとdasどっちを使うんだ?」って思ったことはないだろうか?

ドイツ語のesとdasはともにいろいろな役割を持って文中で使われる。これらの使い分けを意識的に行わなければ難しい。

今回はesとdasそれぞれの役割を整理して考えよう。

この記事を最後まで読めば、今まで曖昧だったesとdasの使い分けがすっきりと理解できるはずだ!

esとdasの主な使い分け

esとdasの違いを文法の側面から考えるならば、「es」は人称代名詞であり、「das」は指示代名詞である

会話や文章にて、最初に対象となる人や物が登場するときはdasを使う。
人称代名詞であるesは、指し示す対象が明確になってから使える。

実際に例で説明したほうが分かりやすいので、まずは以下の例文を見てみよう。

Das ist mein Auto. Es ist nicht so teuer. 
この車は私のものです。これはあまり高くはないです。 

1つ目の文では車が初めて登場するのでdasを使っている。ふたつ目の文では、車のことを話しているのはすでに分かっているので、代名詞であるesを使うことができる。

これがもっともよく使われるesとdasの使い分けとなる。

しかし、esとdasの役割はこれですべてでは無い。それぞれの使い方を詳しく見ていこう!

esの使い方

esのおもな使い方は次の3つだ。

  1. 3人称の「それは」を意味する人称代名詞である。
  2. 仮の主語として使われる。
  3. 特定の動詞とセットで使われる。

3人称の人称代名詞として

これは先ほどの例文でも紹介したパターン。esはモノを指し示すときに使う人称代名詞。

以下にもうひとつ例文を挙げておくぞ!

Wir sind letztes Jahr ins neue Haus umgezogen.
私たちは去年新しい家に引っ越した。  

Es ist aber noch nicht fertig.
でも新しい家は完成していない。

この例文においては「Es」は「neue Haus」新しい家を指している。

仮の主語として

次はesが仮の主語。つまり、文の穴埋めのために使われるパターン。

Es regnet den ganzen Tag.
雨が降っている。 
Es ist alles meine Schuld.
それはすべて僕の責任だ。

この2つの文においては、esは意味を持たない。

動詞が2番目のポジションに来るという、ドイツ語のルールを守るためにesが文の最初に置かれている。

特定の動詞とセットで

esは特定の動詞とセットで使われることもある。これはesは意味を持たないという点で2つ目のパターンと似ている。しかし、ここではあくまではesは動詞とセットで使われているので、2つ目のパターンとは区別して考えよう。

esとセットになる動詞はたくさんあるが、ここではよく使われる3つを紹介しよう。

gebenと結びつくパターン

esは動詞のgebenと結びついて「存在する」という意味で使われる。英語の「there is」と同じと考えればわかりやすいだろう。

Es gibt für jedes Problem eine Lösung.
どんな問題にも解決方法がある。

gehenと結びつくパターン

es gehenは挨拶でおなじみの表現だ。
gehtのかたちで使われるのでgehenだと意識したことはあまりないかもしれない。

Wie geht es dir?
調子はどう?

Danke. Mir geht es gut!
ありがとう。いい感じだよ。

gefallenと結びつくパターン

es gefallenもよく使う表現で、「気に入る」といった意味になる。

Jedenfalls gefällt es mir nicht.
とにかくそれは気に入らないな。

dasの使い方

dasにも多くの使い方があるが、おもなものは以下の4つだ。

  1. 「それ」を意味する指示代名詞として使われる。
  2. 中性の1格・4格にあたる定冠詞である。
  3. 文を修飾するときに使う関係代名詞である。
  4. seinとセットで人を紹介するのに使われる。

指示代名詞として

dasは「これ」とか「それ」といった、指示代名詞として使われる。この記事の最初の章で紹介したパターンだ。

Das weiß ich nicht.
それは知らないな。
Das war keine gute Idee.
それはいいアイデアじゃなかった。

定冠詞として

中性名詞の1格・4格にあたる定冠詞として使われるパターン。
定冠詞の格変化の表を頭に浮かべながら例文を見てみよう。

Das Kind habe ich gestern gesehen.
昨日その子供を見たよ。
Nächste Woche gehen wir ins Kino.
来週、僕らは映画館に行くよ。

insはin dasの省略形だ。
Kinoは中性名詞なので、ここではdasが4格として使われているのがわかるだろう。

関係代名詞として

関係代名詞は関係文を文に挿入するときに使われる。
文をコンマで区切って、修飾したい内容を関係代名詞に続けて使う。

Ich habe ein Auto, das schon fast kaputt ist.
私はほぼ壊れている車を持ってるよ。

関係代名詞については、この記事で詳しく説明しているぞ。

seinとセットで

dasとseinをセットにして、人やモノを紹介するのときに使うことができる。
この場合のdasは、性別やモノの数によって変化することはない。

Das ist Herr Schteiner.
この人はシュタイナーさんです。
Das sind mein Bücher.
これらは私の本です。

dasとdiesの使い分け

指示代名詞のdasと同じような意味の単語にdiesがある。
これらはどちらも「これ」という意味で使われる。

この2つの使い分けは厳密では無いけど、diesはdasよりも「特定」するニュアンスが強い。「他のどれでも無く、これ!」といったニュアンスで捉えよう。

Dieser Platz ist frei.
この席は空いている。
まとめ
  1. esは「それ」にあたる人称代名詞として使われるほかに、仮りの主語として、また、特定の動詞とセットで使われる。
  2. dasは「これ」「それ」という意味の指示代名詞であるほかに、定冠詞として、関係代名詞として、またseinとのセットで使われる。
  3. diesは指示代名詞のdasとほぼ同じ意味で使われるが、より複数の中から特定するといったニュアンスが強い。

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ABOUTこの記事をかいた人

ベルリンに住むドイツ語研究が趣味のお兄さん。2009年よりベルリンに住むベルリナー、本当は名古屋出身。 通算で2年ほどドイツ語学校に通い、上級レベルにあたるドイツ語C1試験に合格済み。2年6か月の職業訓練(Ausbildung)を終えたのち、ドイツ企業で医療系ソフトウェアの開発に従事する。