便利な表現!zu不定詞の使い方を覚えよう。

ドイツ語のzu不定詞

ドイツ語では、zuと動詞を組み合わせることで、日本語の「~すること」にあたる表現を作ることができる。これはzu不定詞と呼ばれている。

今回は、zu不定詞を習ってよりドイツ語らしい文を作れるようになろう。

zu不定詞とは

zu不定詞 Infinitiv mit zu

日本語の「~すること」にあたる表現で、動詞の名詞化でもある。

zu不定詞を使う際は、文が2つに分かれコンマで区切られる。
その際、zu不定詞を含む分は副文となる。

zu不定詞の作り方

基本的なパターン

基本的にzu不定詞は、動詞の原形の前にzuを置くことによって作られる。


zu lesen, zu sprechen, zu essen

分離動詞の場合

分離動詞をzu不定詞として使う場合、前綴りと動詞の間にzuが入り込む。


anrufen → anzurufen
einsteigen → einzusteigen
zusagen → zuzusagen

分離動詞について復習したい人はこの記事を読もう!

元からzuが付いている動詞の場合

元からzuが付いている動詞には、さらにzuが足されることになる。


zustimmen → zuzustimmen
zuhören → zuzuhören

非分離動詞の場合

非分離動詞の場合は、zuは動詞のあいだに入り込まず動詞の前に置かれる。


erledigen → zu erledigen
besprechen → zu besprechen
zerlegen → zu zerlegen

文中での使い方

主語として使う

zu不定詞が含まれる文節全体を主語として使うパターン。

Vor 9 Uhr zu kommen, ist nicht möglich.
9時前に来ることは不可能だ。

この場合、”Vor 9 Uhr zu kommen“が主語にあたる。

Ein Bekannte zufällig zu treffen, ist selten.
知り合いと偶然に会うことは珍しい。

この場合は、”Ein Bekannte zufällig zu treffen“が主語だ。

esと組み合わせる

Es ist ideal, um 18 Uhr mich anzurufen.
18時に私に電話してくるのが理想だ。

Es ist sehr ärgerlich, einen Zug zu verpassen.
電車を逃すのは、とても腹が立つ。

補語として使う

Meine Arbeit ist, neue Kunden zu gewinnen.
私の仕事は新しい客を開拓することだ。

Unsere Ziel ist, möglichst viel Umsatz zu machen.
私たちの目標は、できる限り利益を挙げることだ。

目的語として使う

Ich versuche, ohne Fehler den Satz zu schreiben.
間違いをせずに文を書いてみることに挑戦するよ。

Du versprichst, das Projekt bis morgen zu beenden.
あなたは明日までにプロジェクトを仕上げることを約束する。

現在完了形と組み合わせる

Er hat verneint, diesen Kuchen gegessen zu haben.
彼はケーキを食べてしまったことを否定した。

受動態と組み合わせる

Sie hat gehofft, von dieser Universität angenommen zu werden.
彼女はこの大学に受け入れられることを望んだ。

助動詞と組み合わせる

Ich bin froh, mit Ihnen sprechen zu können.
私はあなたと話すことができてうれしいです。

前置詞と組み合わせる

Wir warten darauf, das Paket zu bekommen.
私たちは荷物が届くのを待っている。

まとめ
  1. zu+動詞の原形でzu不定詞を作ることができる。
    zu不定詞を使う際は、文が2つに分かれ、コンマで区切られる。
  2. 分離動詞でzu不定詞を作る場合は、zuが前綴りと動詞の間に入り込む。
  3. zu不定詞は現在完了形や受動態でも使うことができる。

ABOUTこの記事をかいた人

ベルリンに住むドイツ語研究が趣味のお兄さん。2009年よりベルリンに住むベルリナー、本当は名古屋出身。 通算で2年ほどドイツ語学校に通い、上級レベルにあたるドイツ語C1試験に合格済み。2年6か月の職業訓練(Ausbildung)を終えたのち、ドイツ企業で医療系ソフトウェアの開発に従事する。