ドイツ語の再帰動詞と再帰代名詞!3格と4格の使い分け。

再帰動詞と再帰代名詞

今回はドイツ語の再帰動詞と再帰代名詞について勉強しよう。

ドイツ語を勉強している人ならば、sich ärgernとかsich freuenなどsichとセットになった動詞を耳にしたことがあるだろう。これが再帰動詞と再帰代名詞だ。

再帰動詞を使いこなせるようになれば、君のドイツ語はよりドイツ語らしく聞こえるようになると思うぞ。詳しく見ていこう!

再帰動詞・再帰代名詞とは?

再帰動詞 reflexives Verb

文の主語と目的語が同一であるような動詞を再帰動詞と呼ぶ。
再帰動詞は、特定の動詞にsichを付け加えることによって表現する。
再帰動詞では、動詞の本来の意味に「自分自身を」という意味合いが加わる。

再帰代名詞 Reflexivpronomen

代名詞のうちのひとつ。再帰動詞とセットで使われる。
sich ärgernやsich freuenの”sich”が再帰代名詞にあたる。

再帰代名詞の使い方

まずは再帰動詞の使い方を確認しよう!

再帰代名詞の活用

再帰代名詞も、人称代名詞と同じように主語の人物によって使い分けられる。
また、上級者でも忘れがちだが、再帰代名詞には3格と4格の形があり、動詞によって3格を取るか4格を取るかが決まっている。

再帰代名詞の活用を表で確認しよう!

3格4格
1人称mir mich
2人称dir dich
3人称sichsich
1人称複数unsuns
2人称複数eucheuch
3人称複数sichsich

再帰代名詞の活用は人称代名詞の活用と同じ部分も多いが、部分的に変化が簡略化されている。

再帰代名詞の配置

再帰代名詞は通常では動詞のすぐあとに配置される。

Ich putze mir die Zähne.
僕は自分の歯を磨く。

動詞が分かれて文の枠構造を作る場合は、再帰代名詞は2番目の動詞のすぐ後に配置される。

Er hat sich vor der Arbeit angezogen.
彼は仕事の前に身支度をした。

3格を取る再帰動詞

まずは3格を取る再帰動詞を見ていこう!

3格を取る再帰動詞の例

3格を取る再帰動詞は4格を取る動詞と比べて数は少ない。
ここでは代表的なものを紹介しよう。

waschen洗うsich waschen(自分を)洗う
merken気付くsich merken~を覚えておく
wünschen望むsich wünschen~が欲しい
vorstellen紹介するsich vorstellen想像する

sichの付かない場合と、付く場合で動詞の意味を比較してみよう。
sichが付く場合は、行動の対象が自分自身に向かっているのがイメージできるだろうか?

3格の再帰動詞の例文

3格を取る再帰代名詞では、文中に必ず4格を取る別の単語が存在する。

Ich wasche mir das Gesicht.
私は顔を洗う。

この例ではmirが3格の再帰代名詞で、das Gesichtが4格だ。

Wir stellen uns unsere Zukunft vor.
私たちは私たちの未来を想像する。

こちらの例ではunsが3格の再帰代名詞で、unsere Zukunftが4格だ。

4格を取る再帰動詞

次に4格を取る再帰動詞を見ていこう!

4格を取る再帰動詞の例

4格を取る再帰動詞はたくさんある。今回はその中でもよく使われるものを見てみよう。

ärgern怒るsich ärgern腹を立てる
freuen喜ばせるsich freuen喜ぶ
entscheiden決定するsich entscheiden決心する
beschäftigen雇うsich beschäftigen取り組む

4格の再帰動詞の例文

先ほど紹介した4格を取る動詞から、例文を2つ紹介しよう。

Ich ärgere mich über das Ergebnis des Testes.
私はテストの結果に腹を立てる。

この文では、michが再帰代名詞にあたり、ärgernをsich ärgernに変化させている。

Du entscheidest dich, bald nach Frankreich zu fliegen.
あなたは近々フランスに飛ぶことを決心する。

この文では、dichが再帰代名詞だ。

前置詞とセットの再帰動詞

4格を取る再帰動詞は特定の前置詞とセットで使われることが多い。
ここでは再帰動詞と前置詞のセットを例文を用いて紹介しよう!

sich beschäftigen mit
Ich beschäftige mich den ganzen Tag mit meiner Hausaufgabe.
僕は今日丸一日宿題に取り組んでいる。
sich entscheiden für
Wir haben uns für ein anderes Auto entschieden.
私たちは他の車を買うことに決めた。
sich erinnern an
Ihr erinnert euch bestimmt an eure Schulzeit.
君たちはきっと学生時代を思い出しているだろう。

前置詞によって意味が変わる例

前置詞とともに使う再帰動詞の中には、前置詞によって意味が変わるものある。

そのおもな例が「sich freuen」だ。
sich freuen überが過去の出来事に対して使われるのに対し、sich freuen aufは未来の出来事に対して使われる。

相互代名詞

ドイツ語には相互代名詞(Reziprokpronomen)と呼ばれる表現がある。これは複数の人物・物の相互的な作用を表現する。

これらはよくeinanderを使って表現されるが、再帰代名詞を代わりに使用することもできる。また再帰代名詞を使う場合、gegenseitigを付け加えて「お互いに」という意味を強調することができる。

Wir helfen einander.
私たちはお互いに助けあう。

これを再帰代名詞を使って書き換えると以下のようになる。
Wir helfen uns gegenseitig. 
まとめ
  1. 再帰動詞は特定の動詞に再帰代名詞を付け加えることで表現する。再帰動詞では、動詞の本来の意味に「自分自身を」という意味が付け加えられる。
  2. 再帰動詞には、3格の再帰代名詞を取るパターンと4格の再帰代名詞を取るパターンがある。多くの再帰動詞は4格の再帰代名詞を取る。
  3. 3格の再帰代名詞を取る再帰動詞では、文中に必ず4格を取る別の単語が存在する。