ドイツ語名詞の複数形。5つの分類パターン！

今回はドイツ語の名詞の複数形のスタイルについて勉強しよう。

英語と同様にドイツ語の名詞にも複数形の形がある。英語では複数形の作り方は単語の語尾に-sもしくは-esを付けるというものだけど、ドイツ語では複数形の作り方は5つのパターンがある。

では、見ていこう！

名詞の複数形の作り方

英語で名詞を複数形にするときは、-sもしくは-esをつけるというのは覚えてるかな？ドイツ語の場合、この変化のパターンが5種類ある。

さらに複数形になると母音がウムラウトに変化する単語もあったりして、マスターするには時間が掛かる。

eが付くパターン

語尾にeが付くパターン。
男性名詞と中性名詞の多くがこれにあたる。
女性名詞では常に、男性名詞ではよくウムラウトに変わる。

erが付くパターン

語尾に-erが付くパターンだ。
中性名詞の多くと少しの男性名詞がこれにあたる。
ほとんどの場合、母音がウムラウトに変化する。

(e)nが付くパターン

単語の語尾に-enもしくは-nが付くパターン。

女性名詞の多くがこれにあたる。
このパターンでは、母音はウムラウトに変化しない。
女性名詞の中では、-ie, -ek, -ik, -ion, -ur, -tätで終わる単語はすべてこのパターンだ。

sが付くパターン

単語の終わりにsが付くパターン。これは英語っぽい。

単語の語尾がa、i、o、uの単語。
そして、英語やフランス語が起源の単語。

なにも付かないパターン

中には複数形になっても語尾が変化しない単語もある。

あてはまるのは男性名詞・中性名詞の中で、-er, -en, -el, -chen, -leinで終わる単語。

また、男性名詞の中でa, o, uの音を含めるのもは、母音がよくウムラウトに変化する。

複数形にならない名詞

中にはそもそも複数形にならない名詞もある。
パターンごとに見ていこう。

集合名詞に属する名詞

集合名詞（Sammelbegriff）に属する単語は、そもそも集団を指す名詞なので複数形にはならない。

抽象的・観念的な名詞

抽象的・観念的な名詞も複数形にはならない。

動詞や形容詞が元の名詞

ドイツ語では、動詞や形容詞をもとに名詞にすることができる。
それを名詞化Substantivierungという。
名詞化して作られた単語は複数形にはなれない。

原材料の名詞

原材料の名詞も複数形にはならない。

単位をあらわす名詞

単位をあらわす名詞も複数形にはならない。