【独検】ドイツ語検定2級を攻略する。試験の難易度と効果的な対策!

独検2級

この記事では、ドイツ語検定(以下、独検)2級の概要や難易度の目安、また、実践的な試験の攻略方法を解説していきたいと思う。

この記事は以下のような人には特にオススメだ。

  • 独検2級の難易度と対象レベルについて知りたい人。
  • 独検2級を受験する予定であり、ベストな勉強方法を知りたい人。
  • 独検2級の試験を間近に控えていて、最後の得点アップを狙いたい人。

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試験の概要

まずは独検2級の概要(必要レベルの把握・試験の科目など)を確認しよう。
すでに試験の概要を把握している人は、この章は読み飛ばしてもらってOKだ!

試験の難易度と対象レベル

独検2級の検定基準は以下の通りだ。

  • ドイツ語の文法や語彙についての十分な知識を前提に,日常生活に必要な会話や社会生活で出会う文章が理解できる。
  • やや長めの文章の主旨を理解し,内容についての質問に答えることができる。
    具体的・抽象的なテーマについてのインタビューや短い記事の内容を聞き取ることができる。
    短いドイツ語の文を正しく書くことができる。
  • 対象は,ドイツ語の授業を約180時間(90分授業で120回)以上受講しているか,これと同じ程度の学習経験のある人。
  • 語彙3000語

独検公式サイトより引用

独検3級がより基本的な日常会話レベルだったの比較して、2級ではドイツ語圏の国での社会生活を送るためのより本格的なドイツ語能力が問われる

試験の構成と解答形式

独検2級は「筆記試験」と「聞き取り試験」から構成される。問題の回答形式は多くは選択式だが、一部の問題は自分で単語を記入する形式となる。

試験時間は以下の通りだ。

  • 筆記試験 – 80分
  • 聞き取り試験 – 35分

試験の配点と合格点

配点は一つの正解ごとに以下のように配点される。

  • 筆記試験
    計29問 ✖️ ひとつの正解は3点もしくは4点
  • 聞き取り試験
    計9問 ✖️ 4点

合格に必要な点数は試験の度に異なる。必要な点数の算出方法は公表されていないが、独検2級ではおよそ60点が合格のために必要な最低点となる

独検は合格・不合格の通知だけが送られてくるシステムとなっているので、自分が獲得した点数はわからない。

独検2級は毎年、夏と冬に試験が行われる。試験日程・費用・会場などについては独検の公式サイトを参考にしてほしい。

独検 (ドイツ語技能検定試験) 公式サイト :: http://www.dokken.or.jp

独検2級の試験対策

独検も2級ともなると3級~5級と較べてかなり難易度は高くなる。難易度と比例して合格率も低くなっており、独検2級の合格率は40~50%ほどとなっている

テストのための準備をしっかりとしてきた者だけが合格できる試験なので、早めに試験勉強を始めよう。

この記事では、試験を「文法問題」「長文問題」「聞き取り問題」の3つのパートに分類して、それぞれに最適な勉強法を紹介していこうと思う。

文法問題のチェックポイント

筆記試験の1〜4問目までは文法問題だ。

独検2級の文法問題は難しい。出来るだけ早い時期に準備を開始するようにしよう。

ここでは以下の3つの点に重点を置いて勉強するがお薦めだ。

  • 文の書き換えの練習をする
    独検2級の文法問題で文の書き換え問題が多い。
  • 属文を含む文の語順をマスターする
    独検2級からは属文を持つ文も多く登場する。主文・属文における語順は非常にややこしい。
  • 動詞と前置詞の組み合わせを覚える
    ドイツ語では動詞は決まった前置詞と結びついて使用される。動詞を覚えるときは組み合わさる前置詞をセットで覚える。

文の書き換えの練習をする

ドイツ語ではひとつの事実を表現する際に何通りもの表現方法が存在する。

独検2級からはそういったドイツ語の特徴である、文の書き換えについても理解が求められる。

また助動詞を使用した推測や禁止の表現も使いこなす必要がある。

ドイツ語の推量表現については、以下の記事で詳しく解説している。

属文を含む文の語順をマスターする

独検2級からは属文を含む文が増える。

ドイツ語の属文を持つ文における語順は非常にややこしい。練習を繰り返して自然に正しい語順を導きだせるようにしておきたい。

ドイツ語の接続詞と主文・属文構文についてはこちらの記事で詳しく解説している。

動詞と前置詞の組み合わせを覚える

ドイツ語の動詞は組み合わさる前置詞とセットで覚えるようにしよう。

独検2級でも動詞と前置詞の組み合わせを確認する問題は毎回出題される。

長文問題のポイント

筆記試験の5〜7問目は長文問題だ。

独検2級の長文問題では課題の文章の内容がだいぶ専門的に、また、複雑になっているおり、正しい回答を選択するには文章の内容をより深く理解することが求められる。

長文問題の対策として、以下の3つのポイントを意識しながら勉強しよう!

  • 語彙数を出来るだけ増やす
  • 文の意味を細部まで読み取る

  • アカデミックな文章に親しむ

語彙数を出来るだけ増やす

独検2級では、3~5級までと比較して求められる語彙数が大幅に増える。

目安としては3000文字とされているが、これはなかなかの量であり日常会話以上のレベルが求められるのは間違いない。

分からない単語が多くなれば多くなるほど、文章への理解度も下がっていく。常日頃からニュースの読解を習慣にして、知っている語彙をコンスタントに増やしておくようにしょう。

文の意味を細部まで読み取る

長文問題ではどれだけ深く明確に文章を理解する必要がある。

内容的に苦手な文章が出てきても、粘り強く理解に努めるような姿勢が大事だ。

独検2級では問題を解くための時間は充分に用意されてる。何度も文章を読み直し文を明確に理解できるように心がけよう

アカデミックな文章に親しむ

独検2級からは課題の文章の内容がよりアカデミックなものに変化する。

読解の教材としておすすめするのはSüddeutsche zeitungやZeitといった定番のメディアだ

聞き取り問題のポイント

続いて聞き取り問題のポイントについても確認していこう!問題の形式に慣れておくことにより、確実に得点を稼ぐことができるはずだ。

第一部のポイント

第一部は問題ごとにドイツ語の短い会話を聞いて、会話に合った選択肢を選ぶ問題だ。

こういった問題では会話が放送される前に一度、選択肢のすべてに目を通し、おおよその会話内容を推測しておくが確実に点を取るために重要となる。

会話を聞きながら、「この選択肢は無いな」と思ったものから消去法で消していけば正しい答えが導き出せるだろう。

会話の内容を理解することにフォーカスして、単語が会話内に登場する単語が選択肢に含まれていたとしても、その選択肢を安直に選ぶことは避けなければならない

会話のスピードはゆっくり目であるうえに会話を2回聞けるのはありがたいが、登場人物の関係性を素早く理解するのは簡単ではないかもしれない。

ここでは日付や時間が答えのカギとなるケースが多い。

日付や時間に関するドイツ語表現を確認したい人はこちらの記事を読んでほしい。

第二部のポイント

第二部では長めのスピーチを聞き、それにまつわる5つの質問に答える。

質問内容は印刷されているが、回答は聞き取らなければならない。スピーチは計2回、質問は選択肢は計3回読まれる。

この問題でも、最初に質問に目を通してどういった内容に注目するべきなのかあらかじ確認しておくことが重要。

集中力を持ってスピーチの内容を聞きながら、質問されている内容に対する答えが読み上げられた素早くメモをするようにしよう

ドイツ語のスピーチには決まった型があり、よく使われるフレーズも決まっている。聞き取りの練習をする傍ら、お決まりのプレゼンテーションフレーズも覚えておきたい。

独検2級の参考書

最後に当サイトがお薦めする独検2級の参考書を紹介しておこう!

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独検2級で覚えておきたい動詞+前置詞もピックアップして紹介されているのがうれしい!


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ABOUTこの記事をかいた人

ベルリンに住むドイツ語研究が趣味のお兄さん。2009年よりベルリンに住むベルリナー、本当は名古屋出身。 通算で2年ほどドイツ語学校に通い、上級レベルにあたるドイツ語C1試験に合格済み。2年6か月の職業訓練(Ausbildung)を終えたのち、ドイツ企業で医療系ソフトウェアの開発に従事する。