効率重視で行こう!無駄のないドイツ語勉強法。

ドイツ語勉強法

この記事では、C1試験に合格した著者が自らの経験から、無駄のないオススメのドイツ語勉強法を伝授するぞ!

ドイツ語はとにかく文法が難しく、覚えるべきルールや例外などもたくさんある言語。特に文法の難易度が急に上昇する中級レベルでは多くの挫折者が出る。ここでは、ドイツ語学習者が最初の1年間でどのようにしてドイツ語能力を効率よく上昇させるか考えていくぞ。

では、見ていこう!

ドイツ語学習の5ヵ条

最速でドイツ語を攻略するためには以下の5つを覚えておこう!

  1. レベルに合った学習法を選ぶ
  2. 最初は語彙を増やす
  3. ドイツ語はフレーズで覚える
  4. 単語の意味を覚えるだけではダメ
  5. ネイティブとコミュニケーションを取る

レベルに合った学習法を選ぶ

ドイツ語を最速でマスターしたいのなら、自分の苦手分野を把握してそれに合った勉強方法を選ぶことが重要だ。

一般的に語学能力は「読む」「聞く」「書く」「話す」の4分野に分けて考えられる。その中から自分の課題である部分にフォーカスしよう。苦手な分野に関しては、実際に苦手な分野が自分が考えている分野と異なるケースはよくある。定期的にテストを受けて客観的な評価にさらせれることも必要だ。

A1独検5・4級付箋を貼る
A2独検4・3級Eメール文通
B1独検2級ドキュメンタリー番組・タンデム・ドイツ語で日記
B2独検準1級実用書・オーディオブック・ドイツ語でネットサーフィン
C1独検1級ニュース・小説・書類に目を通す

B1レベルになると、YouTubeなどにアップされているドキュメンタリー番組などを見てもおおよそ内容が理解できるようになるはず。こういった番組は学校で習った通りの文法や発音でしゃべってくれるので聞き取るのが楽だったりする。

ドイツ語の勉強のために小説を読むことはC1レベルまでオススメしない。小説は基本的にドイツ語ではあまり使われない「過去形」を使って書かれている。日常では過去のことを話す際に「現在完了形」を使うことが多い。あと、児童書は普段まったく使わない赤ちゃん言葉が多く出てくるので特にドイツ語学習には向かない。

最初は語彙を増やす

ドイツ語の勉強を始めるといっても、単語をまったく知らなかったら文を作ることは不可能だ。まずは200ほどの基本語彙をマスターしてから文法の勉強を始めよう!

【200語を厳選】初心者のためのドイツ語単語一覧!

単語を覚えるために部屋や電化製品などに付箋を貼り付けるのもいい手だ。この際、付箋は男性・女性・中性名詞と色を分けておくとさらに効率よく単語を覚えられる。

自分の興味のあるテーマから単語を学習していってもいい。当サイトの「単語・フレーズ大百科」ではテーマ別にドイツ語の単語を紹介している。一度、メニューから見てみてほしい。

ドイツ語はフレーズで覚える

ドイツ人にオススメのドイツ語勉強法を聞くと必ず返ってくる答えがコレ。
ドイツ語はフレーズで覚えろ!

日本語の単語をひとつひとつドイツ語へと翻訳して文を組み立てると間違ったフレーズになりやすいので、単語単位で覚えるのではなく、ひとつのフレーズとして覚えてしまおうという訳だ。

例を挙げて説明しよう。

  • 日本語の単語から文を組み立てた場合(間違えた文)
    今、何時? ⇨ Welche Uhr jetzt?

    正しくは「Wie spät ist es?」もしくは「Wie Viel Uhr ist es?」だ。

このように単語のひとつひとつを組み合わせてドイツ語の文を作ると間違えた文になりやすいので、ドイツ語はフレーズで覚えるようにしよう。日常で使う使用頻度の高いフレーズから覚えていくのがいいと思う。

あらゆる場面で使える!ドイツ語の挨拶を総まとめ。

単語の意味を覚えるだけではダメ

ドイツ語の学習において、単語の意味を調べる際にも心がけてほしい事がある。それが単語の用例や類義語だ。

例えば動詞の「sprechen」を例にして考えてみよう。君が辞書でsprechenを辞書で調べると、「話す」「演説する」「(感情が)現れる」などの意味が出てくるだろう。

この際、日本語の意味を知って満足するのでは無く、以下のような点もチェックするようにしてほしい。

  • 人称変化は不規則か?
    ⇨ sprichst, sprichtと不規則な変化をする。
  • どの前置詞と結びつくか?
    ⇨ auf, von, über, für, gegenなどと結びつき意味を修飾する。
  • 類義語はあるか?
    ⇨ reden, erzählenなど多くの類義語がある。
  • その他の関連語にも目を通す。
    ⇨ 「Gespräch」「Sprache」「Sprecher」などの数多くの関連語がある。

最初のうちは意味を調べるだけで精一杯になると思うけど、ひとつの単語(特に動詞)についてできるだけ多くの情報を知るように心がけよう。これを行うことによって、点と点だった情報が頭の中で繋がって、より効率的に単語を勉強できる

とは言っても、ドイツ語の授業の間にじっくりと辞書を眺める時間は無いはず。授業とは別に、家でドイツ語を勉強する時間を設けてじっくりと単語を吟味するようにしてほしい。

ネイティブとコミュニケーションを取る

どの言語を学習するうえでも言えることだが、やはりネイティブスピーカーとコミュニケーションを取ることは大切。実践で言語を使うことによってフレーズが定着しやすいのは当然の話しだ。

ネイティブとコミュニケーションというとタンデムを思い浮かべる人もいると思うけど、初級レベルでは直接会ってタンデムをするよりは、SNSやEメールのやり取りから始めるほうが効率がいいと思う!メッセージのやり取りであれば、単語を調べる時間や文を手直しする時間があるし、会話の後にお互いのミスを指摘しあう事もできる

スマートフォンのアプリなどを使ってパートナー探してみるのもアリだと思う。簡単ではないだろうけど、いいパートナーが見つかればドイツ語のいい練習ができるはず。

ABOUTこの記事をかいた人

ベルリンに住むドイツ語研究が趣味のお兄さん。2009年よりベルリンに住むベルリナー、本当は名古屋出身。 通算で2年ほどドイツ語学校に通い、上級レベルにあたるドイツ語C1試験に合格済み。2年6か月の職業訓練(Ausbildung)を終えたのち、ドイツ企業で医療系ソフトウェアの開発に従事する。