この記事では、ドイツ旅行へ行くのならぜひ知っておきたいドイツのチップ事情について説明したい。
旅行で海外へ行くのならば、現地のマナーにのっとてスマートに会計を済ませたいもの。しかし、日本はチップの文化が無いのでどんなシチュエーションで、どのぐらいの額を渡せばいいのかわからない事も多い。
最近ではキャッシュレスの支払いが普及してきたことによって、チップの額を口頭で伝えたい場面も増えてきている。
今回はそんな気になる、ドイツのチップ事情について説明していきたい。
では、見ていこう!
目次
チップを支払う場面
まずはどういった場面でチップを支払うのか説明したい。
ドイツでチップを支払う場面はおもに以下の4つのパターンだ。
- レストラン ➡ 総額の10%程度
- タクシー ➡ 料金の10%程度
- ホテル ➡ ルームサービス – 2~5€・荷物運びや清掃スタッフ – 1~2€
- 美容院 ➡ 料金の5~10%程度
チップはドイツ語で「Trinkgeld(トリンクゲルト)」と呼ぶ。
飲食店のチップ事情
まずは飲食店におけるチップ事情を詳しく見ていこう。
ドイツの飲食店にはおもにレストランと持ち帰りがメインの「インビス(Imbiss)」がある。
レストランでのチップはマナー
レストランで食事をするときはチップを支払うのがマナーとなっている。(サービス料は料金に含まれているのでチップを支払う義務は無い。)
飲食店で働いている人はチップの金額を見込んで給料が設定されていることも少なくない。気分よく店を後に出来るようにできるだけ支払うようにしよう。
ただし、1時間を超えるような長い時間待たされたり、飲み物をこぼすといった粗相があった場合はチップは払わなくていい。
インビスはケパプやカリーヴルストといった軽い食事を飲食店であり、こういった店では通常チップは支払わない。基本的にセルフサービスの店であればチップは払わないと理解しておけばいいだろう。
レストランのチップの相場
チップの相場はおよそ10%が目安とされているが、端数を切り上げる形で支払うことが多い。
(例)会計が27€の場合、チップを含めて30€払う。
金額が100ユーロを越えるような場合はチップは5ユーロ程度でいい。
その他のシチュエーション
飲食店以外のシチュエーションも見ていこう。
タクシーを利用した場合
タクシーを利用した場合もチップを支払うのがマナーだ。
タクシーの場合も料金の10%が目安となるが、タクシーの場合はお釣りの受け渡しをするのが面倒なので端数を切り上げることが多い。
カードで支払う場合はチップ代を含めた総額を伝えるようにする。
ホテルでは
ホテルでもシチュエーションによってチップを払う。
ルームサービスを頼んだ場合は2~5€、荷物を運んでもらった際は1~2€を現金で払うのが一般的だ。
美容院では
美容院を利用する場合もチップを払う。
これも5~10%が目安だが、仕上がりが特に気に入った場合はさらに払ってもOK。
ドイツにも1000円カットのような床屋も存在するが、そういった店ではチップを払うことは少ない。
チップにまつわるドイツ語フレーズ
最後にチップにまつわるドイツ語のセットフレーズを勉強したい。
チップ込みの支払い額を伝えるフレーズ
チップ込みの支払い額を伝えるフレーズには特に決まった型は無い。
Auf 40, bitte.
アオフ・フィアツィッヒ・ビッテ
40ユーロでお願いします。
お釣りがいらない旨を伝えるフレーズ
現金で支払う際におつりがいらない場合はこの表現を使う。他にも様々なバリエーションがある。
Der Rest ist für Sie.
デア・レスト・イスト・フュア・ズィー
お釣りは取っておいてください。
Stimmt so.
シュティムト・ゾー
お釣りは結構です。